広く好かれれば好かれるほど、深く好かれないものだ。
恋が生まれるまでは、美貌が看板として必要である。
女に愛されていることが確かであると、男は彼女が他の女より美しいか、美しくないかを検討する。女心がわからないと、顔のことなど考える暇がない。
愛する女に会ったすぐ後では、他のどんな女を見てもめざわりだ。生理的に目が痛くなる。
女というものは、始終どこかに故障のある機械みたいなものだ。
恋愛が与える最大の喜びは、愛する人の手を初めて握ることである。
恋をすると、人は信じていることもしばしば疑う。
羞恥心は、第二のシュミーズである。
いっさいのよい議論は人を立腹させる。
高慢な女は自尊心から嫉妬を移す。
退屈はすべてを奪う、自殺する勇気さえも奪うのである。
恋愛はみずから鋳造した貨幣で支払われる唯一の情熱である。