学者 哲学者

カール・ヒルティの名言

カール・ヒルティ(Carl Hilty、1833年2月28日 - 1909年10月12日)は、スイスの下院議員を務め、法学者、哲学者、著名な文筆家としても知られる。日本では『幸福論』、『眠られぬ夜のために』の著者として有名。 敬虔なキリスト教徒として、神、人間、生、死、愛などの主題を用いて、現代の預言者とも評されるほどの思想書を書き残した。また、そのようなテーマに深く踏み込んでいながらも、彼の著作には、非現実的な、空想的要素は含まれないという特徴がある。
女性は自分を求める人を求めはしない、むしろ若干冷淡な態度をとる人を求める。

これまでに激しい苦悩を味わわず、自分の大きな劣等を経験しなかった、いわゆる打ちくだかれたことのない人間は何の役にも立たない。
苦しみは人間を強くするか、それとも打ち砕くかである。その人が自分の内に持っている素質に応じて、どちらかになる。
苦難はたいてい未来の幸福を意味し、それを準備してくれるものである。
われわれが、人生で当面する憎しみの大半は、単に嫉妬か、あるいは辱かしめられた愛にほかならない。
働きの喜びは、自分でよく考え、実際に経験することからしか生まれない。
多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じく疲労させる。
打ち明けた心のほかに神が求め給うものは愛を措いて他にない。
仕事に対する考えを整理するとか、塾考するとか口走るのは、おおかた仕事を逃れる口実である。
最良の友人とは、いつでも苦しいときに友を見捨てない人のことである。
才能と意志の欠けているところに、一番嫉妬が生ずる。
この世はもっぱら愛を生きるための機会から成り立っているからである
愛は一切に勝つ?
健康は、それ自身、一つの宝ではあろうが、時として健康でなくとも、非常に幸福でありうる。
成功はすべての人間の悪い性質を誘い出し、不成功はよい性質を育てる。
人間の真の誠実は、たとえば礼儀正しさと同じように、小さなことに対するその人の態度にあらわれる。
諸君にとって最も容易なものから始めたまえ。ともかくも始めることだ。
常に今日のためにのみ働く習慣を作るがよい。明日はひとりでにやってくる。そしてそれとともに新しい明日の力もまた来るのである。
我々が人生で直面する憎しみのほとんどは、単なる嫉妬か、あるいは辱められた愛に他ならない。
病気は今日、多くの忙しすぎる人々に必要な休暇、完全なる安息、過去と未来に対する静観、真の人生の正しき認識、善き思想の数々など、健康を保持している場合には見失われていた人生の宝を与えてくれる
眠りにつく前に、翌朝起きることを楽しみにしている人は幸福である。
神に代わって人間を支配する三つの力である、金と名誉と享楽との関係を断ったときに、人は初めて自分を自由に感じることができる。
すべての偉大な業績は、小規模に、少人数から始まるものだ。
自分の仕事に我を忘れて、完全に没頭できる人が、もっとも幸福である。
幸福への旅路は、自分の世界の中にあり、自分の心に残る体験にある。
これまでに激しい苦悩も味わうことなく自我の大きな劣敗を経験してこなかった、いわゆる打ち砕かれたことのない人間は何の役にも立たない。
哲学者がどう言おうとも、人が生きている間の最も熱烈な望みは幸福である。そして、人が最も心から落胆するのは、この世では完全な幸福などあり得ないと悟った時である。
人を不安にするものは、出来事そのものではなく、むしろそれに関する人の考えである。
常に偉大な思想を持って生き、つまらないことは軽視するように努めよ。
決心ができていれば、あなたの心にのしかかるたいていの問題は、太陽の前の霧のように立ち消えてしまうものだ。
高慢は常に相当量の愚かさと結びついている。
時には敵の方が正しいこともある。というのは、人間の心はつき甚だ利己的であり、どんな反論もすべて自分に対する侮辱だと感じるからである。
私は幸せを見つけられると信じている。そう考えないのであれば、不幸について話してそれをいっそう辛いものにしないため、沈黙すべきである。
忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に永く積もり、心に深く食い込んでくる。

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