意気地のない人や、なんとかなるさと思って引っ込んでいるような人が、世の中を変えたためしはない。
ユルゲン・E・シュレンプの名言
ユルゲン・エーリッヒ・シュレンプ(Jürgen Erich Schrempp、1944年9月15日 - )は、ドイツの実業家である。ドイツの自動車メーカーであるダイムラー・ベンツで取締役会会長・最高経営責任者(CEO)を務め、同社とクライスラーとの合併を実現させ、ダイムラークライスラーを設立したことで知られる。 シュレンプは前任のエツァルト・ロイターが推し進め業績不振を招いた多角化路線を転換し、ダイムラー・ベンツを本業である自動車事業に再び集中させることで事業を上向かせ、この点では評価されている(→「#ニュートロン・ユルゲン」)。他方、事業のグローバル化を推し進める目論見でアメリカ合衆国のクライスラーとの合併(ダイムラークライスラーの誕生)を実現させ、アジアの三菱自動車工業、現代自動車に多額の出資を行い、事業の拡大を目指した。このグローバル化の施策はいずれも失敗と言える結果に終わり、この点では在任当時から退任後に至るまで多くの批判を浴びた(→「#ダイムラークライスラー」)。