三島由紀夫の名言

男性操縦の最高の秘訣は、男のセンチメンタリズムをギュッとにぎることだ。

傷を負った人間は間に合わせの包帯が必ずしも清潔であることを要求しない。
女の批評って二つきりしかないじゃないか。「まあ素敵」「あなたって馬鹿ね」この二つきりだ。
相手の女がどんな莫蓮だろうと、純潔な青年は純潔な恋を味わうことができる。
好奇心には道徳がないのである。もしかするとそれは人間のもちうるもっとも不徳な欲望かもしれない。
天才というものは源泉の感情だ。そこまで堀り当てた人が天才だ。
何か、極く小さな、どんなありきたりな希望でもよい。それがなくては、人は明日のはうへ生き延びることができない。
この世のもっとも純粋な喜びは、他人の喜びをみることだ。
この世には最高の瞬間といふものがある。この世における精神と自然との和解、精神と自然との交合の瞬間だ
空虚な目標であれ、目標をめざして努力する過程にしか人間の幸福が存在しない
何のために生きてゐるかわからないから生きてゐられるんだわ。
あらゆる種類の仮面のなかで、「素顔」といふ仮面を僕はいちばん信用いたしません。
男の虚栄心は、虚栄心がないやうに見せかけることである。
精神を凌駕することのできるのは習慣という怪物だけなのだ。
崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある
「強み」とは何か。知恵に流されぬことである。分別に溺れないことである
幸福つて、何も感じないことなのよ。幸福つて、もつと鈍感なものよ。幸福な人は、自分以外のことなんか夢にも考へないで生きてゆくんですよ。
やたらと人に弱味をさらけ出す人間のことを、私は躊躇なく「無礼者」と呼びます。
決定されているが故に僕らの可能性は無限であり、止められているが故に僕らの飛翔は永遠である。
人間はあやまちを犯してはじめて真理を知る。
軽蔑とは、女の男に対する永遠の批評である。
三千人と恋愛をした人が、一人と恋愛をした人に比べて、より多くについて知っているとはいえないのが、人生の面白味です。
人間に忘却と、それに伴う過去の美化がなかったら、人間はどうして生に耐えることができるだろう。
ほしいものが手に入らないといふ最大の理由は、それを手に入れたいと望んだからだ。
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