過去は過去として葬らしめよ。
くだらなく過ごしても一生、苦しんで過ごしても一生だ。苦しんで生々と暮らすべきだ。
自己嫌悪がないといふ事は其人が自己を熱愛する事のない証拠である。
仕事は手段にあらずして目的だ。
更にそこから生まれるもののなき博学はくだらない。知識のコレクションに過ぎない。
志賀 直哉(しが なおや、1883年〈明治16年〉2月20日 - 1971年〈昭和46年〉10月21日)は、日本の小説家。 宮城県石巻生まれ、東京府育ち。明治から昭和にかけて活躍した白樺派を代表する小説家のひとり。「小説の神様」と称せられ多くの日本人作家に影響を与えた。1949年、文化勲章受章。代表作に「暗夜行路」「和解」「小僧の神様」「城の崎にて」など。