吉田兼好の名言

如何をも捨て字と心に取り持ち手は、一事も成るべからず。

おのが分を知りて、及ばざる時は、速やかに止むを智といふべし。
何事も入りたたむさましたるぞよき。
心は必ず事に触れて来たる。
不安と心得むるのみ、まことにて遠はず。
いかなる女なりとも明け暮れ添い見んには、いと心づきなく、憎かりなん。
改めて益なきことは改めぬをよしとするなり。
大欲は無欲に似たり。
我を知らずして外を知るということわりあるべからず、されば己を知るものを知れる人というべし。
病を受くることも多くは心より受く。外より来る病は少なし。
心なしと見ゆる者も、よき一言はいふものなり。
しやせまし、せずやあらましと思う事は、おおようはせぬがよきなり。
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