いらっしゃいませ。そして永遠にさようなら
スウィーニー・トッドの名言
スウィーニー・トッド(Sweeney Todd)は、19世紀中頃の様々なイギリスの怪奇小説に登場する架空の連続殺人者であり、ロンドンのフリート街に理髪店を構える悪役の理髪師である。 トッドの理髪店の椅子には仕掛けがしてあり、裕福な人物を地下に落として殺害し、身に着けていた金品を奪い取る。また、得物として用いる剃刀で被害者の喉を掻っ切ってとどめを刺す。 物語のバージョンによっては、トッドの愛人あるいは友人か共犯者であるパイ屋の女主人(ラベット、マージョリー、サラ、ネリー、シャーリー、クローデット等の様々な名を持つ)が死体を解体してトッドの犯罪を隠匿し、その肉をミートパイに混ぜて焼き上げ、何も知らない客に売りさばく。トッドはトビアス・ラッグという名の若者も見習いに雇っており、トッドの犯罪に気付いていなかったラッグは物語の後半でトッドの犯罪の暴露に一役買うことになる。物語のほとんどのバージョンで、トッドは若い婦人ジョアンナ・オークリーと船員マーク・インジェストリー(ミュージカルと2007年の映画ではトッドの娘ジョアンナ・バーカーとアンソニー・ホープ)の駆け落ちに協力するか妨害(時にはその両方)を行う。 トッドは全く架空の人物というわけではない可能性があり、恐怖小説や殺人小説を多く手がける作家ピーター・ヘイニング (Peter Haining (author)) は、2冊の著書においてトッドが1800年頃に犯罪に手を染めた実在の人物であると主張している。しかし、ヘイニングの引用について検証を試みた他の研究者らは、ヘイニングが主張の裏付けとしている出典の中にその論拠を見出せなかった。しかしながら、フランスではパリのラルプ通りで起きたというトッドの物語に似た言い伝えが存在する。