悔しいですが、銀メダルもきれいだなと思えるようになりました。勝つことだけが人生ではない。努力する過程も大事だと思えるようになったのも、レスリングを続けてきたおかげです。
目標を決めたらわき目もふらず、進んでいく
私のタックルをみんな研究して対策するから、全員タックルで倒した。
私が負けたんじゃない。人類がレスリングという競技で吉田沙保里を倒すのに16年かかっただけ
夢や目標を持つことって、人間にとって何より大切なことなんですよ。目指すものがあるからこそ悩んでも立ち直れるし、上に上がっていけるんだと思うんです。
自分の決めた道で、一日一日を精いっぱい努力し、試合で勝つことで、様々な人との出会いがあり、世界が広がった。
谷亮子選手が金メダルを取られたのをみて「私も欲しい」とお父さんに言ったら、「金メダルはスーパーやコンビニで買えるものではない、目指して勝ち得るものだ」と言われて目指し続けた。
私は勝って強くなったんじゃない、負けて強くなったんです。
もっと記録を伸ばして、誰も作れない記録を作りたい。
負けて悔しい涙を流せる子は伸びます。
勝ちたいという感情ですら、邪念です。
常に全力でやる！集中して一生懸命やる！
かわいい外国人選手と戦う時は、すぐに倒したくなります。「なんでこんなにかわいいんだ、ブン投げてやる」って。
プレッシャーは勝ちたければ勝ちたいほど強く持つもの。
世界の大舞台で連勝できた要因は、超負けず嫌いな性格だから。それと「何が何でも金メダルが欲しい」という動機。
金メダルの数は忘れました。
私、勝負に対しては厳しいですよ。ずっとそうやって生きてきましたから。
「勝ちたい」という気持ちに飢えているほうが、絶対に勝ちます。
試合が終わったとき、私の手が上がっていればいい。大事なことは、表彰台の一番上に立つことだけ。
勝っている時は胸を張って歩ける。勝負は何が起きるか分からない。だから楽しい。
私は女に生まれて良かった。男に生まれてきたら、きっと試合で人を殺してる。